本文へスキップ

ユーセフ・カーシュとは?

ゆーせふ・かーしゅ

ユーセフ・カーシュは、アルメニアカナダ人の肖像写真家で、チャーチルやヘップバーンなど20世紀の著名人を撮り続けた「人物写真の巨匠」です。

ユーセフ・カーシュ(Yousuf Karsh、1908年〜2002年)は、現在トルコ(旧オスマン帝国)生まれのアルメニア写真家で、後にカナダ国籍を取得しました。20世紀において最も影響力のある肖像写真家の一人とされ、カナダの国民的な写真家としても知られています。

幼少期にアルメニア人虐殺の混乱を生き延び、1924年にカナダへ移住しました。カナダのオタワで写真を学び、1932年に独立してスタジオを開設。その後、数十年にわたって各界の著名人を撮影し続けました。

カーシュの代表作として最も有名なのは、1941年に撮影したウィンストン・チャーチルの肖像です。チャーシルが演説後に葉巻を取り上げられた直後の不満げな表情を捉えたこの一枚は、雑誌「ライフ」の表紙を飾り世界的に有名になりました。その他にも、ヘミングウェイ、アインシュタイン、オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアなど、世界の政治家・芸術家・知識人を撮影した作品群は、彼の名声を不動のものにしました。

カーシュの写真の特徴は、被写体の内面の力強さや気品を引き出す精巧な照明技術と、構図の巧みさにあります。対象をただ記録するだけでなく、その人物の本質を一枚の写真に収めようとする哲学的なアプローチが、肖像写真の芸術的水準を高めたと評価されています。

使い方・例文

ユーセフ・カーシュが撮影した写真は、歴史の教科書や伝記の表紙によく使われており、チャーチルやヘミングウェイの「顔」というと多くの場合カーシュが撮ったものです。肖像写真の構図や照明を学ぶ際の手本としても広く参照されています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語