ユマニチュードとは?
ゆまにちゅーど
ユマニチュードとは、フランスで開発されたケア技法で、「見る・話す・触れる・立つ」の4つの柱を通じて人間としての尊厳を大切にするコミュニケーション哲学です。
ユマニチュード(Humanitude)とは、フランスの体育学者イヴ・ジネストとロゼット・マレスコッティが開発したケアの技法・哲学です。フランス語で「人間らしさ」を意味し、1979年頃から病院での実践を重ねて体系化されました。日本では2012年頃から本格的に紹介され、医療・介護施設での導入が進んでいます。
ユマニチュードの核心は、ケアを受ける人に対して「あなたは人間であり、私はあなたのことが大切です」というメッセージを体全体で伝え続けることです。実践は主に以下の4つの柱(知覚の絆)で構成されます。
- 見る:正面から同じ高さで視線を合わせ、長く優しく見つめる
- 話す:穏やかで前向きな言葉かけを絶やさない
- 触れる:広い面積でゆっくりと優しく触れ、つかむ・引っ張るを避ける
- 立つ:可能な限り立位を促し、自律性を支援する
認知症や意識レベルの低下した患者にも有効とされ、ケア拒否・攻撃的行動の軽減、スタッフの負担軽減、患者の自尊心回復などの効果が報告されています。技法の習得には専門的な研修が必要ですが、日常の声かけや接し方の見直しから始められる点で、多くの現場に導入しやすいケアアプローチです。
使い方・例文
認知症でケアを激しく拒否していた入居者に対し、ユマニチュードの技法を用いて視線を合わせながら優しく話しかけることで、清拭や更衣介助を受け入れてもらえるようになった。
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