本文へスキップ

モアマル・カダフィとは?

もあまるかだふぃ

モアマル・カダフィは、1969年のクーデターでリビアの権力を握り、42年間にわたって同国を支配した独裁者で、2011年の内戦で失脚・死亡しました。

モアマル・カダフィ(Muammar Gaddafi、1942年頃〜2011年)は、リビアの軍人・政治指導者です。1969年に軍事クーデターによってイドリー国王を打倒し、国家権力を掌握しました。以来、40年以上にわたってリビアを独裁的に統治しました。

カダフィは「第三の道」を標榜する独自のイデオロギーを唱え、資本主義でも共産主義でもない体制を構築しようとしました。この思想は「緑の書」として著作にまとめられており、「ジャマーヒリーヤ(人民が直接統治する国家)」という概念を国家の理念に掲げました。石油収入を背景に、教育・医療などの社会インフラを整備した一方で、反体制派への弾圧も苛烈でした。

国際政治においては、長期間にわたって欧米諸国と対立しました。パンアメリカン航空爆破事件(ロッカービー事件、1988年)への関与が疑われ、国連制裁を受けた時期もあります。2000年代に入ると大量破壊兵器の放棄を宣言して欧米との関係を改善しましたが、2011年の「アラブの春」を契機に国内で大規模な反体制運動が起こりました。

NATOの支援を受けた反政府勢力の攻勢により政権は崩壊し、カダフィは2011年10月に出身地スルトで捕らえられ、殺害されました。

使い方・例文

現代の中東・北アフリカ情勢を解説する文脈や、独裁政治を扱う政治学の授業でカダフィの名前は頻繁に登場します。アラブの春の象徴的な事例として、国際関係論や民主化研究でも言及されます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語