本文へスキップ

ムビラとは?

むびら

ムビラとは、アフリカ南部・ジンバブウェのショナ族に伝わる伝統的な親指琴で、霊的な儀礼や日常音楽の両方で用いられる民族楽器です。

ムビラ(Mbira)は、アフリカ南部に位置するジンバブウェを中心に、ショナ族の人々が古くから演奏してきた伝統的な打弦楽器です。「親指琴(サムピアノ)」とも呼ばれ、木や金属製の薄い鍵(タイン)が台座に並べられており、両手の親指と人差し指で弾いて演奏します。

ムビラの構造は次のような特徴を持ちます。

  • 台座(ボード)に複数の金属または竹製のタイン(舌状の鍵)が固定されている
  • タインの長さや厚みの違いによって音高が決まる
  • 共鳴器(ゴウロンバ:ひょうたんを半分に割ったもの)に入れて音を増幅させることが多い
  • 貝殻や瓶の蓋などを台座に取り付けてざらついた倍音(ブズズ音)を意図的に出す

ムビラは単なる楽器にとどまらず、ショナ族の精神文化・宗教儀礼と深く結びついています。「ブイラ(Bira)」と呼ばれる先祖霊を呼び寄せる儀礼では、ムビラを長時間演奏することで霊と交信すると信じられてきました。UNESCO無形文化遺産にも関連する議論の対象となっており、世界的に高い文化的評価を受けています。近年はワールドミュージックの文脈でも注目され、国際的な音楽家との共演も行われています。

使い方・例文

ジンバブウェの伝統的な祭礼の場で、奏者が小さな木の板に並んだ金属製のタインを両親指で弾き、ひょうたんの共鳴器とともに独特の音色を響かせる楽器がムビラです。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語