ミドラシュとは?
みどらしゅ
ミドラシュとは、ユダヤ教における聖書(タナハ)の注釈・解説文学の総称で、律法の深意を物語や比喩で伝える伝統的文献群です。
ミドラシュ(Midrash、ヘブライ語で「探求・解釈」を意味する)とは、ユダヤ教の聖典であるタナハ(ヘブライ語聖書)の各テキストに対して施された解釈・注解の総称です。単数形をミドラシュ、複数形をミドラシーム(Midrashim)と言います。
ラビ(ユダヤ教聖職者・学者)たちは、聖書の字義的な読みでは汲み取れない深い意味や、時代状況に合わせた応用倫理を引き出すため、物語(アガダー)や法的解釈(ハラハー)の形でテキストを再解釈しました。これがミドラシュの基本的な手法です。
ミドラシュの主な特徴は次のとおりです。
- 聖書の空白部分を補完する物語を創作する
- 比喩・寓話・たとえ話を多用する
- 複数の聖書箇所を関連づけて意味を深める
- 日常道徳や信仰実践への応用を示す
代表的な文献としては『創世記ラバー』『出エジプト記ラバー』など各書に対応するラバー(偉大なる注解)シリーズや、説教的な『ミドラシュ・タンフーマ』などがあります。これらはタルムードと並ぶユダヤ教の重要な宗教文献であり、ユダヤ文化・哲学・文学にも深い影響を与え続けています。
使い方・例文
「ミドラシュ」は宗教学やユダヤ思想の授業・文献で、聖書解釈の手法や古代ユダヤ人の世界観を説明する文脈で登場します。
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