ミトラス教とは?
みとらすきょう
ミトラス教とは、古代ローマ帝国で栄えたミトラス神を崇拝する秘儀宗教で、主に兵士や商人の間に広まりました。
ミトラス教(ミトラスきょう)とは、紀元1世紀ごろから4世紀にかけてローマ帝国内で広まった秘儀宗教(ミステリア宗教)のひとつで、ミトラス(Mithras)という神を中心に崇拝する信仰体系です。
ミトラスの起源はインド・イランの太陽・誓約の神ミトラ(Mitra)に遡るとされますが、ローマのミトラス教は独自の発展を遂げた別系統の宗教と考えられています。神話の中心には「ミトラスが牡牛を屠る(タウロクトニア)」という場面があり、この場面はミトラエウムと呼ばれる地下神殿に必ず描かれていました。
ミトラス教の主な特徴は次のとおりです。
- 男性限定の秘儀宗教であり、女性は入信できなかった
- 7段階の入信階位(カラス・花嫁・兵士・ライオン・ペルシア人・太陽の使者・父)が存在した
- ローマ軍兵士・商人・官僚に特に支持された
- 地下または洞窟状の神殿(ミトラエウム)で共同の食事・儀礼を行った
キリスト教が公認された4世紀以降、ミトラス教は急速に衰退しました。キリスト教との類似点(洗礼・聖餐・12月25日の誕生祭など)が古くから指摘されてきましたが、両者の関係については学術的な議論が続いています。
使い方・例文
ローマ帝国の軍事拠点跡から地下神殿(ミトラエウム)が発掘されることがあり、ミトラス教が軍人の間で信仰されていたことを示す考古学的証拠として紹介されます。
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