ミコリザとは?
みこりざ
ミコリザとは、植物の根と菌類が共生して形成する構造のことで、植物の養分吸収を大幅に助ける相互利益の関係です。
ミコリザ(mycorrhiza、菌根)とは、植物の根と土壌中の菌類(主に担子菌・接合菌)が共生関係を結んで形成する複合的な構造です。ギリシャ語で「菌(mykes)」と「根(rhiza)」を合わせた語で、日本語では「菌根」とも呼ばれます。
ミコリザの最大の特徴は、植物と菌類の双方が利益を得る相利共生である点です。
- 植物側のメリット:菌糸が根の表面積を飛躍的に拡大し、リン酸・窒素・微量元素の吸収効率を高める。干ばつや塩害への耐性も向上する
- 菌類側のメリット:植物の光合成産物(糖・脂質)を宿主から受け取り、栄養源とする
ミコリザは大きく2種類に分類されます。
- 外生菌根(ectomycorrhiza):菌糸が根の細胞の外側を覆うタイプ。マツやブナなど樹木に多く、マツタケ・トリュフ・ポルチーニなど食用キノコもこのタイプ
- 内生菌根(endomycorrhiza):菌糸が根の細胞内に侵入するタイプ。農作物や草本植物の大多数(約80〜90%の陸上植物)がこれに属し、アーバスキュラー菌根(AM菌根)が代表的
農業や林業においてミコリザ菌を活用した施肥削減・苗木育成技術が研究・実用化されており、持続可能な農業の文脈でも注目されています。陸上植物の起源とほぼ同時期(約4億年前)にミコリザが形成されたと考えられており、植物の陸上進出を支えた重要な共生系として評価されています。
使い方・例文
マツタケは赤松の根とミコリザを形成する外生菌根菌であり、人工栽培が困難な理由の一つは宿主植物との共生関係が必須であることにあります。
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