マングローブとは?
まんぐろーぶ
マングローブとは、熱帯・亜熱帯の河口や沿岸の汽水域に生育する、塩水に耐える樹木の総称です。
マングローブとは、海水と淡水が混じり合う汽水域(河口・入り江・干潟など)に生育する樹木・低木の総称です。特定の一種を指すのではなく、塩水耐性を持つ複数の科にわたる植物群をまとめてマングローブと呼びます。熱帯・亜熱帯の沿岸に広く分布し、インド・インドネシア・ブラジル・アフリカ東部などに大規模なマングローブ林が見られます。日本では沖縄や鹿児島の南部に自生しています。
マングローブは特殊な適応を持つことで知られています。
- 呼吸根(気根):酸素が乏しい泥中に根を張るため、地上に突き出た根で呼吸する
- 胎生種子:種子が母木に付いたまま発芽し、ある程度育ってから海中に落下して定着する
- 塩分排除・分泌機能:根や葉で塩分を除去または排出する機構を持つ
生態系サービスの面でもマングローブは極めて重要です。複雑に絡み合う根は多くの魚介類の産卵・稚魚の育成場所となり、漁業生産を支えます。また、台風・津波の波力を減衰させる天然の防波堤としての役割も果たします。さらに単位面積当たりの炭素吸収・貯留能力が非常に高く、ブルーカーボン生態系として気候変動対策上も注目されています。しかし養殖池造成や沿岸開発によって世界的に面積が減少しており、保全・再生の取り組みが各地で進められています。
使い方・例文
沖縄の慶佐次湾には国内最大級のマングローブ林があり、カヌーでの観察や干潟での生き物探しなどエコツーリズムの場としても親しまれています。
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