マルグリット・ユルスナールとは?
まるぐりっとゆるすなーる
マルグリット・ユルスナールは、フランス語文学を代表するベルギー出身の作家で、歴史小説の傑作『ハドリアヌス帝の回想』などで知られ、アカデミー・フランセーズ初の女性会員となった人物です。
マルグリット・ユルスナール(Marguerite Yourcenar、1903〜1987年)は、ベルギーのブリュッセルに生まれたフランス語作家です。本名はマルグリット・アントワネット・ジャンヌ・マリー・ゴーシェ・ド・クレヤンクール。「ユルスナール」はアナグラムによるペンネームです。
ユルスナールの文学は、歴史上の人物の内面を深く掘り下げる「歴史小説」に特徴があります。代表作『ハドリアヌス帝の回想』(1951年)は、古代ローマ皇帝ハドリアヌスの晩年を一人称で描いた作品で、徹底した歴史考証と詩的な文体が高く評価されました。また『黒の過程』(1968年)も同様に中世ヨーロッパを舞台にした歴史小説の傑作として知られています。
彼女の文学的特徴は以下にまとめられます。
- 古代・中世への深い学識に裏打ちされた歴史的想像力
- 哲学的・省察的なモノローグ文体
- 権力・愛・死・時間といった普遍的テーマの追求
- 長い執筆期間をかけた緻密な作品構成
1980年にアカデミー・フランセーズ(フランス語の権威ある学術機関)の会員に選出され、同機関初の女性会員となりました。晩年はアメリカのマウント・デザート島(メーン州)を拠点とし、自然環境保護にも積極的に関わりました。フランス語圏文学を代表する巨人として、現在もその作品は世界中で読み継がれています。
使い方・例文
「マルグリット・ユルスナール」は、フランス語文学の歴史や女性作家の先駆者を取り上げる記事、あるいは歴史小説の名作リストを紹介する文脈で登場します。
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