マイクロレンジング法とは?
まいくろれんじんぐほう
マイクロレンジング法とは、天体が背景の星の光を重力によって一時的に増光させる現象を利用して、系外惑星や暗天体を発見する観測手法です。
マイクロレンジング法(gravitational microlensing method)は、アインシュタインの一般相対性理論が予言する重力レンズ効果を応用した天体観測手法です。手前にある天体(レンズ天体)がその重力で背景にある星の光を曲げて集光し、背景星が一時的に明るく見える現象(マイクロレンジングイベント)を利用します。
観測の仕組みはおおよそ以下の流れで進みます。まず、銀河系の中心方向などに向けて多数の星を同時に長期間モニタリングします。手前の天体が背景星の手前を横切ると、背景星の明るさが対称的に増加・減少する光度曲線が現れます。この光度曲線の形状や期間を解析することで、レンズ天体の質量を推定できます。
マイクロレンジング法が持つ特徴と強みには次のものがあります。
- 惑星が暗くて遠くても検出可能(発光を必要としない)
- 地球から数千光年離れた銀河系中心部の惑星を発見できる
- ハビタブルゾーン外の低温惑星や浮遊惑星の検出に有効
- 現象は一度しか起きないため、追加観測による確認が難しい
この手法は系外惑星探査のほか、銀河系のダークマター候補であるMACHO(大質量コンパクト天体)の探索にも活用されています。日本・ニュージーランド・南アフリカなどの国際共同チームであるMOA計画やOGLE計画が多くの成果を上げてきました。
使い方・例文
マイクロレンジング法は系外惑星を発見する複数の手法の一つとして天文学の教科書に登場します。また銀河系内の暗天体を探る研究プロジェクトの文脈でも頻繁に取り上げられます。
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