ポストトゥルースとは?
ぽすととぅるーす
ポストトゥルースとは、客観的な事実よりも感情や個人的な信念が世論形成に強く影響する状況を指す概念で、現代の情報環境を批判的に論じる際に使われます。
ポストトゥルース(Post-truth)とは、「客観的な事実よりも、感情への訴えや個人的信念が世論の形成においてより大きな影響力を持つ状況」を指す概念です。英国オックスフォード辞典が2016年の「今年の言葉」に選定したことで世界的に注目を集めました。
「ポスト(post)」は「後」を意味しますが、ここでは時系列的な「真実の後」ではなく、「真実の重要性が低下した状態」を示しています。つまり、事実確認よりも感情的共鳴や信念の強化が優先される社会的・政治的状況を批判的に描写する概念です。
ポストトゥルースが広まった背景には以下の要因があります。
- SNSによるフィルターバブル(自分と似た意見ばかりに囲まれる現象)の形成
- フェイクニュースや誤情報の拡散速度の高速化
- 政治家や論者による感情的な訴えの効果的活用
- 既存メディアへの不信感の高まり
2016年の米国大統領選挙やイギリスのEU離脱(ブレグジット)の国民投票は、ポストトゥルース政治の典型例として多くの論者に分析されました。事実よりも物語・感情・共同体への帰属感が判断を左右する時代において、メディアリテラシーや批判的思考の重要性が改めて問われています。
使い方・例文
SNSで根拠のない情報が感情的に拡散され、訂正報道よりも先に多くの人の認識を形成してしまう現象は、ポストトゥルース時代の典型的な事例として挙げられます。
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