ポイントオブビューショットとは?
ぽいんとおぶびゅーしょっと
ポイントオブビューショットとは、映画・映像において登場人物の目線を直接カメラで再現し、観客にその人物と同じ視点を体験させる撮影技法です。
ポイントオブビューショット(Point of View Shot、POVショット)とは、映像表現における撮影技法のひとつで、特定の登場人物が見ているものを、その人物の目の位置にカメラを置いて撮影することで、視聴者に当事者と同一の主観的視点を提供する手法です。
POVショットは通常、三つの要素で構成されます。まず人物を映したカット(視点の所有者)、次にPOVショット本体(その人物が見ているもの)、そして再び人物の表情や反応を映すカット(視線の結果)です。この「視線→対象→反応」の三点構造はクレショフ効果とも組み合わさり、観客の感情移入を高めます。
映画史における活用例は多岐にわたります。
- ホラー映画での殺人鬼視点(観客を加害者側に置く不安感の演出)
- アクション映画での主人公の照準視点(臨場感の強調)
- 恋愛映画での見つめ合いのシーン(感情的な接近の表現)
- ゲームとの親和性(一人称視点ゲームはPOV的体験そのもの)
近年ではGoProや一人称カメラ映像(いわゆるFPV)の普及により、スポーツ・ドキュメンタリー・SNS動画にも広くPOV的撮影が取り入れられています。映像文法において視点操作の基本技法として欠かせない概念です。
使い方・例文
ホラー映画で怪物が廊下を歩く場面をカメラ自身が怪物の目線で撮影するのは典型的なPOVショットで、観客に圧迫感と緊張を与える効果があります。
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