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ホット・コールド共感ギャップとは?

ほっとこーるどきょうかんぎゃっぷ

ホット・コールド共感ギャップとは、感情的に興奮した状態(ホット)と冷静な状態(コールド)とでは、他者や自分の感情・行動を正確に予測できなくなる認知バイアスのことです。

ホット・コールド共感ギャップ(Hot-Cold Empathy Gap)とは、行動経済学心理学概念で、人は自分が「ホット状態」(空腹・恐怖怒り・欲求などの強い感情や欲動が活性化している状態)にあるとき、「コールド状態」(落ち着いた、冷静な状態)での自分の行動や感情を正確に予測できず、その逆も同様に起こるという現象です。

この概念を提唱したのは行動経済学者のジョージ・ローウェンスタインで、内臓感覚(visceral influences)と意思決定の関係を研究する中で明確化されました。

具体的には次のような形で現れます。

  • 空腹時にスーパーに行くと、満腹時には買わないものまで過剰に購入してしまう
  • 怒っているときに「絶対許さない」と誓うが、冷静になると感情が薄れる
  • 禁煙・ダイエット中に「意志が強い」と思っていたのに、誘惑に直面すると止められない
  • 冷静なときに「痛みが来ても大丈夫」と思っていたが、実際の痛みに直面すると耐えられない

このギャップは自己理解だけでなく、他者への共感にも影響します。コールド状態のときに、極度の恐怖や欲求を抱えている人の気持ちを「なぜそこまで」と過小評価してしまうことも、このバイアスの一形態です。

意思決定の質を高めるためには、ホット状態で重要な判断を下さないようにすること、また自分がコールド状態にあるときに他者のホット状態を想像する訓練が有効とされています。

使い方・例文

「ダイエット中に間食しないと誓ったのに、お腹が空くと意志が崩れてしまうのは、ホット・コールド共感ギャップの典型例です」というように、自己制御の失敗を説明するときに登場します。

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