本文へスキップ

ペテル・ナーダシュとは?

ぺてるなーだし

ペテル・ナーダシュは、20世紀ハンガリーを代表する作家で、社会主義体制下の個人と家族の記憶をめぐる大作で世界的な評価を得た小説家です。

ペテル・ナーダシュ(Péter Nádas、1942年〜)は、ハンガリーの作家・写真家です。ブダペスト生まれで、ジャーナリストを経て専業作家になりました。

最大代表作は1986年に発表された長編小説『ある家族物語の終わり』です。ハンガリーの社会主義体制下に生きる少年の視点を中心に、三つの時代・三つの物語が交錯する複雑な構造を持ち、記憶・歴史・身体・性をテーマとした20世紀文学の傑作として高く評価されています。

さらに2005年に発表した『並行する話』(原題 Párhuzamos történetek)は全3巻・約2000ページに及ぶ大作で、20世紀のヨーロッパ史を個人の身体と欲望を軸に描きました。この作品でハンガリーの最高文学賞であるキシュファルディ賞などを受賞しています。

彼の文章は内省的で緻密な心理描写が特徴であり、フロイト的な無意識の探求や全体主義体制が人間に与えた影響を深く掘り下げています。ハンガリー国内のみならず、ドイツ語圏でも翻訳・評価が高い作家です。

使い方・例文

中欧・東欧文学の紹介や、全体主義と文学をテーマにした講義などで「ナーダシュの大作はカフカ以後のハンガリー文学の頂点だ」と言及される場面で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語