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ベリー位相とは?

べりーいそう

リー位相とは、量子系のパラメータをゆっくりと一周させたとき、波動関数に生じる幾何学的な位相のずれのことです。

リー位相(Berry phase)は、1984年にイギリス物理学者マイケル・ベリー(Michael Berry)が発見した量子力学的な現象で、ハミルトニアンのパラメータ空間を断熱的に一周させたとき、量子状態の波動関数が通常のダイナミカルな位相とは別に「幾何学的な位相」を獲得することです。「幾何学的位相」や「ホロノミー」とも呼ばれます。

通常の量子力学では、時間発展した波動関数はエネルギーに応じたダイナミカル位相(e^{-iEt/ħ})を持ちます。しかしベリーが示したのは、パラメータが一巡してもとに戻った(閉じたループ)ときに、経路の形状だけで決まる追加の位相が現れるという事実です。この位相はパラメータ空間の「曲率」に由来する幾何学的な量です。

ベリー位相の特徴は以下の通りです。

  • 経路だけで決まり、速さによらない(真に幾何学的)
  • 可観測量であり、干渉実験で実際に測定できる
  • 磁場の中を一周する電子などで具体的に現れる(アハラノフ-ボーム効果との関連)
  • トポロジカル絶縁体や量子ホール効果の理論的基礎にもなっている

ベリー位相の概念はその後古典系にも拡張され(ハンズベリー位相)、また非断熱の場合の「非断熱ベリー位相(Aharonov-Anandan位相)」も研究されています。トポロジカル量子計算やスピントロニクスなど、現代量子技術においても重要な役割を果たしています。

使い方・例文

中性子干渉計の実験で、中性子を磁場中で一周させると波動関数に予測通りのベリー位相が現れることが実証されており、量子位相の幾何学的性質を示す代表例として挙げられます。

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