ベスビアナイトとは?
べすびあないと
ベスビアナイトとは、イタリアのベスビオ火山周辺で最初に発見されたケイ酸塩鉱物で、緑・黄・茶など多彩な色調を持つ鉱物です。
ベスビアナイトは、カルシウム・アルミニウム・鉄などを主成分とする複雑な組成のケイ酸塩鉱物(ソロケイ酸塩)です。別名「イダクレース」とも呼ばれ、イタリアのベスビオ火山近くのスカルン岩(接触変成岩)から採取されたことからその名がつきました。
硬度は6〜7程度で、正方晶系に属する結晶構造を持ちます。色は緑・黄緑・黄・茶・白・青と非常に多彩で、産地によって異なります。透明度の高いものは宝石として利用されることがあり、特にカリフォルニア産の緑色変種は「カリフォルナイト」と呼ばれてヒスイに似た外観から珍重されています。
主に石灰岩が花崗岩質マグマに接触変成を受けたスカルン中に産出します。代表的な産地としては以下が挙げられます。
- イタリア(ベスビオ火山周辺)
- アメリカ合衆国(カリフォルニア州)
- カナダ(ケベック州)
- ロシア(シベリア)
標本コレクションとして人気があるほか、透明度の高い結晶はファセットカットされて宝飾品に使われます。地質学的には接触変成作用の程度や温度条件を示す指標鉱物としても研究されています。
使い方・例文
地質の教科書やミネラルショーで「スカルン鉱物の代表例」として紹介されるほか、緑色の塊状結晶が翡翠の代用品として流通する場合もあります。
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