ヘルマン・プライとは?
へるまん・ぷらい
ヘルマン・プライとは、ドイツ出身のバリトン歌手で、リートや室内楽の分野で卓越した解釈を示し、「ドイツ・リートの最高峰」と称された20世紀の名歌手です。
ヘルマン・プライ(Hermann Prey、1929年〜1998年)は、ドイツ・ベルリン出身のバリトン歌手です。ベルリン音楽大学で学んだ後、1952年にヴィースバーデン州立歌劇場でオペラ・デビューを果たしました。その後ハンブルク州立歌劇場を本拠地とし、ウィーン国立歌劇場、バイロイト音楽祭、メトロポリタン歌劇場など世界の主要な舞台に立ちました。
プライは生涯を通じてオペラとリート(ドイツ歌曲)の両分野で活躍しましたが、特にリートの解釈において際立った個性を発揮しました。代表的なレパートリーは以下のとおりです。
- シューベルト「冬の旅」「美しき水車小屋の娘」「白鳥の歌」
- シューマン「詩人の恋」「リーダークライス」
- モーツァルトのオペラ(「フィガロの結婚」フィガロ役など)
- ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」ベックメッサー役
明るく親しみやすい音色と明瞭な言葉の発音が特徴で、テレビや録音を通じて幅広い聴衆にリートの魅力を伝えたことでも知られています。また、長年にわたりミュンヘンのリート講習会で後進の指導にあたり、ドイツ歌曲の伝統の継承に尽力しました。1998年にミュンヘン近郊で逝去し、68歳でした。
使い方・例文
ヘルマン・プライがシューベルトの「冬の旅」を歌った録音は、テキストへの深い洞察と豊かな表情でリートの名盤として高く評価されています。
この用語をシェア
最終更新: