本文へスキップ

ヘリウム3とは?

へりうむさん

ヘリウム3とは、ヘリウムの同位体のひとつで、核融合燃料としての利用が期待されている希少な物質です。

ヘリウム3(He-3、³He)は、ヘリウム原子の同位体のひとつです。通常のヘリウム(ヘリウム4:陽子2・中性子2)と異なり、陽子2個・中性子1個で構成されており、より軽い原子核を持ちます。地球上では非常に希少な物質で、天然に存在する量は極めて微量です。

ヘリウム3が特に注目される理由は、核融合反応における燃料としての可能性にあります。重水素(デューテリウム)とヘリウム3を反応させる核融合では、放射性廃棄物となる中性子の発生が少なく、クリーンなエネルギー源になり得ると期待されています。これを「アネウトロニック核融合」と呼びます。

地球上でのヘリウム3の主な産出源は、トリチウム(水素の放射性同位体)の自然崩壊と核反応炉での生成です。一方、月の表面はヘリウム3が豊富に存在するとされており、太陽風によって長期間にわたって蓄積されたと考えられています。このことから、月資源開発の重要な目標のひとつとして各国の宇宙機関が研究を進めています。

現在の応用としては、中性子検出器や低温物理学(超流動現象の研究)、医療用MRIの造影剤などにも用いられています。

使い方・例文

「月面に大量に存在するとされるヘリウム3は、将来の核融合エネルギー資源として宇宙開発の重要な動機のひとつになっている」のように、エネルギーや宇宙開発の文脈で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語