プロドラッグとは?
ぷろどらっぐ
プロドラッグとは、そのままでは薬効が低く、体内の代謝を経て活性型の薬物に変換されるよう設計された医薬品の前駆体です。
プロドラッグ(prodrug)とは、投与した段階では薬理活性が低いか無い状態にあり、体内で酵素反応や化学反応を経て活性を持つ本来の薬物(活性代謝物)に変換される医薬品のことです。「前駆薬」とも呼ばれます。
プロドラッグが開発される主な理由として、次のような課題を解決するための戦略として用いられます。
- 経口吸収性の向上:活性型では腸管から吸収されにくい場合、吸収されやすい構造に変換する
- 水溶性・安定性の改善:注射剤として溶けにくい薬物を溶けやすい形にする
- 組織特異的な薬物送達:目的の臓器や細胞でのみ活性化されるよう設計する
- 副作用・刺激性の軽減:消化管への直接刺激を和らげる
典型的な例として、高血圧治療薬のエナラプリルがあります。エナラプリルは体内で加水分解されてエナラプリラート(活性型)になります。また、抗ウイルス薬のバラシクロビルも体内でアシクロビルに変換されます。抗がん剤の分野でも、腫瘍組織内の特定の酵素によって活性化されるプロドラッグ型の薬剤が研究されています。
プロドラッグの設計は現代の医薬品開発において重要な手法であり、薬物動態の改善や患者のアドヒアランス向上に貢献しています。
使い方・例文
血圧を下げる薬として処方されるエナラプリルは、服用後に肝臓で代謝されて初めて活性型となるプロドラッグの代表例として薬学の授業でよく取り上げられます。
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