本文へスキップ

フリードリヒ2世 (神聖ローマ皇帝)とは?

ふりーどりひにせい

フリードリヒ2世とは、13世紀の神聖ローマ皇帝で、シチリア王国を基盤に多言語・多文化の宮廷を築き「世界の驚嘆」と称された稀代の君主です。

フリードリヒ2世(Friedrich II、1194〜1250年)は、神聖ローマ皇帝(在位1220〜1250年)であり、シチリア王・エルサレム王でもありました。ホーエンシュタウフェン朝の最後の栄光を体現した人物で、同時代の人々から「世界の驚嘆(Stupor mundi)」と呼ばれました。

リードリヒはシチリア島のパレルモで育ち、ノルマン・アラブ・ビザンツ文化が交わる多元的な環境の中で教育を受けました。アラビア語・ラテン語・ギリシア語・イタリア語・ドイツ語など複数の言語を操り、科学・哲学・詩・鷹狩りにまで精通した知識人皇帝でした。

彼の統治の特徴としては以下が挙げられます。

  • シチリア王国を高度に中央集権化した行政国家として整備
  • イスラム学者をはじめとする異文化の知識人を宮廷に招聘
  • 1228〜1229年の第6回十字軍では、戦闘なく外交交渉でエルサレムを回復
  • 「メルフィ憲章(1231年)」による成文法の整備と近代的統治の先駆け

ローマ教皇との対立が生涯続いたフリードリヒは、複数回破門を受けながらも帝権の拡大を図りました。彼の死後、ホーエンシュタウフェン朝は急速に衰退しますが、その学術・行政上の遺産はイタリアルネサンスの先駆けともみなされており、中世ヨーロッパ史においてきわめて異彩を放つ存在として評価されています。

使い方・例文

中世ヨーロッパ史の講義や西洋政治思想史の文脈で、宗教と世俗権力の対立を論じるとき、フリードリヒ2世と教皇の角逐は典型例として取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

同じ読みのことば

「ふりーどりひにせい」と同じ読みで、意味のちがうことばです。

関連用語