フランシーヌ・ウブとは?
ふらんしーぬうぶ
フランシーヌ・ウブは、アルフレッド・ジャリが創作した不条理演劇の古典『ユビュ王』に登場する架空の人物で、主人公ユビュ親父の妻です。
フランシーヌ・ウブは、フランスの作家アルフレッド・ジャリが1896年に発表した戯曲『ユビュ王(Ubu Roi)』の登場人物で、暴君ウビュ(ユビュ親父)の妻として描かれます。一般には「ウビュ母さん(Mère Ubu)」という呼び名でも知られています。
ジャリが学生時代に書いた風刺的な人形劇を起源とするこの作品は、初演時に観客から激しいブーイングと喝采の両方を受け、演劇史上のスキャンダルとして語り継がれています。作品はシェイクスピアやラブレーを意識しつつ、権力の腐敗・人間の欲深さを徹底した荒唐無稽なユーモアで描きます。
ウビュ母さんは夫のウビュ親父と並ぶ中心人物で、夫を操り野心をそそのかす役割を担います。彼女の特徴としては次のものが挙げられます。
- 夫への皮肉と支配的な態度
- 欲望と権力志向の体現
- 不条理なユーモアを生み出す掛け合いの役割
この作品はシュルレアリスムやダダイズム、さらには後の不条理演劇(イヨネスコ、ベケットら)に大きな影響を与え、フランシーヌ・ウブは近代演劇における悪役的ヒロインの原型の一つとして文学史に名を刻んでいます。
使い方・例文
不条理演劇や前衛劇の文脈で「ジャリの『ユビュ王』の登場人物」として言及される場面で登場します。演劇史や文学の授業・論文でも頻繁に取り上げられる名前です。
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