フォーカリゼーションとは?
ふぉーかりぜーしょん
フォーカリゼーションは物語論(ナラトロジー)の概念で、物語の中で「誰の視点・意識を通して語られるか」という焦点化の仕組みを指す用語です。
フォーカリゼーション(Focalization)は、物語論(ナラトロジー)において、物語内の情報や出来事が誰の視点・意識・知覚を通して提示されるかを分析する概念です。フランスの文学理論家ジェラール・ジュネットが提唱し、「誰が語るか(声、ナレーター)」と「誰が見るか(焦点化)」を区別したことで、物語分析の重要なツールとなりました。
ジュネットはフォーカリゼーションを主に三つのタイプに分類しています。
- ゼロ焦点化:語り手が登場人物よりも多くの情報を持つ全知視点(神の視点)
- 内的焦点化:特定の登場人物の内面・知覚に限定して語られる視点(一人称視点など)
- 外的焦点化:登場人物の内面が語られず、外部からの観察に限定された視点
フォーカリゼーションの概念は小説・映画・マンガなどあらゆる物語メディアの分析に応用されており、読者や視聴者が物語世界をどのように体験するかを説明する上で有効な枠組みです。視点人物の設定によって物語の緊張感・共感・情報の開示タイミングが変わるため、作家や脚本家も意識的に活用しています。
使い方・例文
「この小説では主人公のフォーカリゼーションが採用されており、読者は主人公が知らない情報を得ることができない。」
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