フォン・モルトケ(大モルトケ)とは?
ふぉんもるとけ
ヘルムート・フォン・モルトケ(大モルトケ)は19世紀プロイセン・ドイツの参謀総長で、近代参謀本部制度と機動戦の概念を確立した軍事史上の革新者です。
ヘルムート・カール・ベルンハルト・フォン・モルトケ(1800〜1891年)は「大モルトケ」とも呼ばれるプロイセン王国・ドイツ帝国の元帥で、近代軍事史において最も影響力の大きな戦略家の一人です。甥の「小モルトケ」(第一次世界大戦期の参謀総長)と区別するためにこの呼称が用いられます。
1857年にプロイセン参謀総長に就任してから引退する1888年まで、30年以上にわたって参謀本部を改革し続けました。彼の革新は以下の諸点にまとめられます。
- 参謀本部を将軍個人の助言機関から独立した軍事計画機関へと制度化した
- 鉄道・電信を積極的に軍事輸送・通信に活用した
- 分進合撃(各部隊が分散前進し、決戦の場で集結する)の戦術を洗練させた
- 指揮官に状況判断の自由を与える「訓令戦術(Auftragstaktik)」を普及させた
普墺戦争(1866年)・普仏戦争(1870〜71年)での相次ぐ迅速な勝利はこれらの改革の成果であり、ドイツ統一に大きく貢献しました。彼の参謀本部モデルはその後の列強各国に模倣されました。
使い方・例文
大モルトケの名は、近代参謀本部制度の確立者として、また「計画は敵との最初の接触で崩れる」という格言の持ち主として軍事史の文脈で頻繁に引用されます。
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