フェルナン・ブローデルとは?
ふぇるなんぶろーでる
フェルナン・ブローデルは、20世紀フランスを代表する歴史家で、「長期持続(ロング・デュレ)」の概念を提唱したアナール学派の巨人です。
フェルナン・ブローデル(Fernand Braudel、1902〜1985)は、フランスの歴史家で、20世紀最大の歴史学者の一人として広く認められています。アナール学派(Annales School)の第二世代を代表する存在として、歴史学の方法論に革命をもたらしました。
ブローデルの最大の貢献は、歴史の時間を複数の層に分けて捉える「時間の多層構造」という概念です。彼は歴史的時間を次の三層に区分しました。
- 長期持続(ロング・デュレ):地理・気候・生態系など、ほとんど変化しない長い時間のスケール
- 中期変動:経済・社会構造・文明の波動で変わる数十年〜数世紀の変化
- 事件史:政治的出来事・戦争・人物行動など従来の歴史が主に扱ってきた短い時間
代表作『地中海』(1949年)は、16世紀のフィリッポ2世時代の地中海世界を、この三層の時間軸から分析した大著で、現代に至るまで歴史学の古典とされています。また晩年の『物質文明・経済・資本主義』では、15〜18世紀の資本主義の起源を世界的規模で論じました。
ブローデルの「長期持続」という視点は、歴史研究を政治史偏重から地理・経済・社会構造の長期変動へと転換させ、現代の世界システム論などにも大きな影響を与えています。
使い方・例文
歴史の授業や学術書で「長期持続」「アナール学派」という言葉が出てきたとき、その概念的背景にブローデルの歴史観があります。
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