フィオリトゥーラとは?
ふぃおりとぅーら
フィオリトゥーラとは、イタリア・バロック〜古典派時代の声楽や器楽において、旋律に施す華やかな装飾音型の総称です。
フィオリトゥーラ(Fioriture、単数形はfiorito)はイタリア語で「開花・咲き誇ること」を意味し、音楽においてはメロディーに加えられる複雑で華やかな装飾的音型を指します。バロック時代から古典派・ロマン派にかけてのイタリアオペラや声楽曲で特に発達した技法です。
フィオリトゥーラには以下のような要素が含まれます。
- トリル(隣接音との急速な交替)
- ルラーデ(急速な音階的・跳躍的パッセージ)
- ポルタメント(音から音への滑らかな移行)
- アポッジャトゥーラなどの前打音的装飾
バロック時代には即興的装飾として歌手自身が加えることが多く、楽譜に書かれた旋律はあくまで骨格であり、演奏者が技巧と感性で肉付けするものとされていました。古典派以降は作曲家が装飾を楽譜に明示することが増えましたが、ベルカント・オペラでは依然として歌手の即興的な技巧が重視されました。
現代でも古楽演奏やオペラの世界ではフィオリトゥーラを再現する演奏が行われており、演奏者の技量と音楽的センスが問われる重要な要素です。
使い方・例文
バロック声楽のコンサートで演奏家が「この部分にフィオリトゥーラを即興的に加えた」と解説する場面で使われます。
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