本文へスキップ

ファーラービーとは?

ふぁーらーびー

ファーラービーとは、9〜10世紀スラーム世界の哲学者で、アリストテレス哲学とイスラーム思想を統合し「第二の師」と称された人物です。

アブー・ナスル・ムハンマド・アル=ファーラービー(Al-Farabi、870年頃〜950年頃)は、中央アジア出身のイスラー哲学者で、バグダードやアレッポで活躍しました。アリストテレスの注釈者として卓越した業績を残し、アリストテレス自身が「第一の師」と呼ばれたのに対して、「第二の師(Al-Muallim Al-Thani)」という称号を授けられました。

ファーラービーの哲学的業績は多岐にわたります。

  • プラトン・アリストテレスの調和:一見対立するプラトン哲学とアリストテレス哲学が本質的に一致するとして、両者の統合を試みた
  • 流出論(エマナション)の体系化:新プラトン主義の流出論を取り込み、神から知性・天体・人間世界へと存在が流出する宇宙論を構築した
  • 政治哲学:主著『理想都市の住民の見解』においてプラトンの『国家』を参照しながら、預言者=哲人王による理想的な政治共同体のあり方を論じた
  • 論理学・音楽理論:アリストテレス論理学の体系的解説と、音楽の理論的考察でも大きな貢献をした

ファーラービーの哲学はイブン・シーナー(アヴィケンナ)やイブン・ルシュド(アヴェロエス)に大きな影響を与え、イスラーム哲学の黄金期を支えた礎石となりました。

使い方・例文

イスラーム哲学史の文脈で「ファーラービーはギリシャ哲学をイスラーム世界に根付かせた中心人物」として登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語