ピエル・パオロ・パゾリーニとは?
ぴえるぱおろぱぞりーに
ピエル・パオロ・パゾリーニとは、イタリアの映画監督・詩人・作家で、社会的・政治的に挑発的な作品で20世紀映画史に強烈な足跡を残した知識人です。
ピエル・パオロ・パゾリーニは1922年3月5日にイタリアのボローニャで生まれた映画監督、詩人、小説家、評論家です。1975年11月2日にローマ郊外で謎の死を遂げるまで、イタリアの文化・政治に深く関与し続けました。
パゾリーニの作品世界はマルクス主義とカトリシズムの矛盾した共存を軸に構成されており、宗教・性・貧困・権力への批判的まなざしが一貫しています。ローマの下層労働者(サブプロレタリアート)の生活を描いた初期作品から、神話・古典文学を題材にした中期作品、そしてファシズムの暴力を極めて挑発的な形で描いた晩年の作品まで、その映画言語は独自の進化を遂げました。
主な作品と業績は以下のとおりです。
- 「アッカトーネ」(1961年)でローマ下層民の生を鮮烈に描写
- 「奇跡の丘」(1964年)でキリストの生涯をネオレアリズム手法で映像化
- 「デカメロン」「カンタベリー物語」などの文学映画三部作
- 晩年作「ソドムの市」(1975年)がマルキ・ド・サドとファシズムを重ねた問題作
詩人・評論家としても現代イタリア語文化の変容に鋭い批評眼を向けました。彼の死は今なお謎に包まれた部分があり、その人生と作品は現代においても研究・論争の的となっています。
使い方・例文
「パゾリーニの映画は政治と宗教と性の問題を正面から扱い、当時のイタリア社会に大きな衝撃を与えた」という形で映画史の文脈で語られます。
この用語をシェア
最終更新: