ビルヒリオ・ピニェーラとは?
びるひりおぴにぇーら
ビルヒリオ・ピニェーラは、キューバの小説家・詩人・劇作家で、不条理と身体性をテーマにした前衛的な作品でラテンアメリカ文学史に名を刻む作家です。
ビルヒリオ・ピニェーラ(Virgilio Piñera、1912〜1979年)は、キューバを代表する20世紀の作家です。詩・小説・戯曲のすべてのジャンルで独自の世界を築きました。
その作風はラテンアメリカのマジックリアリズムとは一線を画し、カフカ的な不条理や身体・肉の存在に対する哲学的な問いかけが特徴です。代表的な短編『肉』は、文字どおり自分の肉体を食べるという奇妙な前提から出発し、人間の本質を問います。長編小説『圧力と諸側面』も実験的な手法で知られます。
1941年から1958年にかけてアルゼンチンに滞在し、ボルヘスらの文学サークルと交流しました。キューバ革命後は当初革命政府の文化政策に協力しましたが、同性愛者であることを理由に迫害を受け、1971年以降は出版を禁じられ文壇から実質的に排除されました。
彼の作品は死後に再評価が進み、現在はカルペンティエル、レサマ・リマとともにキューバ文学の三巨人として位置づけられています。
使い方・例文
ラテンアメリカ文学や前衛演劇を学ぶ場面で「ピニェーラの不条理劇はベケットとは異なる、キューバ独自の実存感覚を持つ」と紹介されることがあります。
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