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ヒストンアセチル化とは?

ひすとんあせちるか

ヒストンアセチル化とは、DNAが巻きつくタンパク質にアセチル基が付加され、遺伝子の転写活性が高まるエピジェネティクスの仕組みです。

細胞の核内でDNAヒストンと呼ばれるタンパク質の周囲に巻きついてクロマチン構造を形成しています。ヒストンアセチル化とは、ヒストンタンパク質のリジン残基(アミノ基)にアセチル基(-COCH₃)が付加される化学修飾のことです。

通常、ヒストンは正に帯電しており、負に帯電したDNAと強く結合してクロマチンを凝縮させ、転写を抑制しています。アセチル基が付加されると正電荷が中和され、ヒストンとDNAの結合が緩まります。その結果、クロマチン構造がほぐれて転写因子やRNAポリメラーゼがDNAにアクセスしやすくなり、遺伝子転写が促進されます。

この修飾を触媒する酵素はヒストンアセチルトランスフェラーゼ(HAT)、逆にアセチル基を取り外す酵素はヒストンデアセチラーゼ(HDAC)と呼ばれます。両者のバランスにより遺伝子発現が動的に制御されます。ヒストンアセチル化はDNA配列自体は変えずに遺伝子活性を変化させるエピジェネティクスの代表的な機構のひとつです。

この機構は細胞分化・がん発生・記憶形成など広範な生命現象に関与しており、HDAC阻害薬はすでにがん治療薬として臨床応用されています。

使い方・例文

造血幹細胞が白血球や赤血球へ分化する際、特定の遺伝子領域のヒストンアセチル化パターンが切り替わり、細胞の性質を決定します。

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