クロマチンとは?
くろまちん
クロマチンとは、細胞核の中でDNAがヒストンというタンパク質に巻きつき、コンパクトに折りたたまれた構造体のことです。
クロマチン(chromatin)とは、真核生物の細胞核内に存在する、DNAとタンパク質(主にヒストン)が複合体を形成した構造のことです。ギリシャ語で「色・染まるもの」を意味する「chroma」に由来し、細胞染色で色づきやすい性質があることからこの名がつきました。
クロマチンの基本単位は「ヌクレオソーム」です。ヌクレオソームは、ヒストンタンパク質8個からなる「ヒストン八量体」にDNAが約2周巻きついた構造で、直径約10nmのビーズのような形をしています。これが数珠のようにつながり、さらに高次構造へとたたみ込まれることで、長大なDNAが細胞核の小さなスペースに収まっています。
クロマチンには機能的に異なる二つの状態があります。
- ユークロマチン:緩く広がった状態で、遺伝子が活発に発現している領域
- ヘテロクロマチン:密に凝縮した状態で、遺伝子発現が抑制されている領域
クロマチンの状態はヒストンへの化学修飾(アセチル化・メチル化など)によって動的に変化し、どの遺伝子が発現するかを調節する「エピジェネティクス」の中心的な仕組みを担っています。細胞分裂の際には、クロマチンがさらに凝縮して染色体として観察されます。
使い方・例文
生物学の実験で細胞核を染色すると色濃く染まる部分がクロマチンで、DNAとタンパク質が絡み合った複合体として顕微鏡で観察されます。
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