パンタローネとは?
ぱんたろーね
パンタローネとは、コメディア・デッラルテに登場するけちな老商人のキャラクターで、ズボン(パンツ)の語源ともなった存在です。
パンタローネ(Pantalone)は、イタリアの即興喜劇「コメディア・デッラルテ」に登場する固定キャラクターのひとつで、ヴェネツィアの老商人を原型とした人物像です。強欲でけちな老人として描かれ、財産を抱えながらも若い女性に恋心を抱くという滑稽な存在として観客の笑いを誘いました。
パンタローネの外見的な特徴は非常に個性的です。黒い上着に赤いタイツ、そして体にぴったりと合った長い上下続きのズボンを着用し、フードのついたマントと長い先端がとがったスリッパを履くのが典型的なスタイルです。顔には大きなかぎ鼻と白いひげを強調した仮面をつけます。この「体にぴったりしたズボン」の姿から、現代英語の「パンツ(pants)」の語源となったという説が広く知られています。
コメディア・デッラルテにおけるパンタローネの役割は次のようなものです。
- 若い恋人たちの関係を阻む権威的な老人の役どころ
- アルレッキーノなどの召使いキャラクターに一杯食わされる存在
- 財産・地位・名誉にこだわる旧世代の象徴
パンタローネのキャラクター類型は、シェイクスピア作品などにも影響を与えたとされており、ヨーロッパの喜劇における「こっけいな老人」という原型を確立した重要な存在です。
使い方・例文
「コメディア・デッラルテの舞台でパンタローネが登場するたびに、ヴェネツィア訛りのセリフと滑稽な動きで観客の笑いをとっていた」という形で演劇の歴史解説などに使われます。
この用語をシェア
最終更新: