パラメトリック建築とは?
ぱらめとりっくけんちく
コンピューターのアルゴリズムとパラメーター(数値変数)を用いて、複雑な曲線・形状を設計する建築手法です。
パラメトリック建築(Parametric Architecture)とは、コンピューターのアルゴリズム(計算手順)とパラメーター(設計変数)を組み合わせたデジタル設計手法で生み出される建築デザインおよびその設計アプローチのことです。従来の図面では表現・施工が困難だった複雑な有機的形状を実現できる現代建築の潮流のひとつです。
パラメトリック設計の主な特徴は以下の通りです。
- 数値(パラメーター)を変えることで設計全体が連動して変化し、柔軟な修正が可能
- GrasshopperやRhinocerosなどの専用ソフトウェアを用いてアルゴリズムで形状を生成
- 曲面・格子・フラクタル状など自然物に近い複雑な形状を数学的に制御できる
- 構造解析・環境シミュレーションと連携しながら最適な形状を導き出せる
代表的な事例としては、ザハ・ハディッドが設計した東京オリンピック新国立競技場の当初案(後に変更)や、北京の「鳥の巣」(国家体育場)の複雑な鉄骨構造などが挙げられます。ザハ・ハディッドは流動的な曲線を多用したパラメトリック建築の第一人者として知られています。
デジタルファブリケーション技術(3Dプリンティング・CNCカッターなど)の発達とともに、パラメトリックデザインを実際の建築に落とし込む技術も向上しており、建築の可能性を大きく広げています。
使い方・例文
波打つような曲面の外壁を持つ美術館や、コンピューターが最適形状を計算した橋梁デザインなど、従来の製図では描けなかった建物を設計する際にパラメトリック建築の手法が活用されます。
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