バーナード・カッツとは?
ばーなーどかっつ
バーナード・カッツとは、ドイツ生まれのイギリスの生理学者で、神経と筋肉の間の信号伝達メカニズムの解明によりノーベル生理学・医学賞を受賞した科学者です。
バーナード・カッツ(1911〜2003)は、ドイツ・ライプツィヒ生まれのイギリスの生理学者です。ユダヤ系の家庭に生まれ、ナチス政権の台頭を機に1930年代にイギリスへ移住し、生涯にわたりロンドン大学ユニバーシティ・カレッジで研究を続けました。
カッツの最大の業績は、神経筋接合部(シナプス)における神経伝達物質の放出機構の解明です。神経が筋肉に信号を伝える際、神経伝達物質(アセチルコリン)が「量子的(クァンタル)放出」と呼ばれる単位ごとのかたまりで放出されることを発見しました。
この発見の要点は以下のとおりです。
- 神経終末から神経伝達物質は連続的ではなく、小さな単位(クァンタ)として放出される
- 自発的な微小放出(ミニチュア終板電位)が常時起きていることを実証
- カルシウムイオンが伝達物質放出の引き金になることを明らかにした
これらの研究は、脳や神経系のはたらきを理解するうえで根本的な意味を持ちます。シナプス伝達の基礎となるこのメカニズムは、神経疾患の治療薬開発にも直接つながっています。
1970年、ウルフ・フォン・オイラー、ジュリアス・アクセルロッドとともにノーベル生理学・医学賞を受賞しました。また、ナイトの称号も授与され「サー・バーナード・カッツ」として知られています。
使い方・例文
神経科学や薬理学の教科書でシナプス伝達を説明する際に、バーナード・カッツのクァンタル放出の概念が基礎知識として必ず紹介されます。
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