本文へスキップ

バレエ・ブランとは?

ばれえぶらん

バレエ・ブランとは、出演者全員が白い衣裳をまとって踊るバレエの場面または演目のことで、幻想的・詩的な世界観を象徴するスタイルです。

バレエ・ブラン(Ballet blanc)は、フランス語で「白いバレエ」を意味します。コール・ド・バレエ(群舞)のダンサーたちが白いチュチュロマンティック・チュチュを身にまとい、統一された動きで踊る場面・あるいはその様式を指します。超自然的な存在(精霊・妖精・幽霊など)を表現するために発達したスタイルで、19世紀のロマンティック・バレエおよびクラシック・バレエの時代に完成されました。

バレエ・ブランが生まれた背景には、19世紀のロマン主義思想があります。現実世界を超えた理想郷や神秘的な存在への憧れが芸術全般に広がる中、バレエでも「この世ならぬもの」を視覚化する必要が生まれ、白い衣裳と幻想的な光の演出が組み合わさって独自の美的様式が確立されました。

代表的なバレエ・ブランの場面には以下があります。

  • 「ジゼル」第2幕:ウィリ(夜に踊る乙女の幽霊)たちが登場する場面
  • 「白鳥の湖」第2幕・第4幕:白鳥に姿を変えた乙女たちの群舞
  • 「ラ・バヤデール」の「影の王国」:白い衣裳の影たちが次々と登場する場面

バレエ・ブランは、コール・ド・バレエの整然とした美しさを最大限に引き出すとともに、観客に幻想的な詩情を伝える場面として、今日でもバレエ公演の最大の見せ場のひとつです。

使い方・例文

「白鳥の湖」第2幕で白鳥たちが湖のほとりに集う場面は、バレエ・ブランの代名詞とも言える名場面で、全員が白いコスチュームで揃えた群舞は舞台美術と一体となった幻想的な光景を作り出します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語