バルーンフレームとは?
ばるーんふれーむ
バルーンフレームとは、19世紀のアメリカで発展した木造軸組構法で、細い規格材を連続した柱として使う建築工法です。
バルーンフレーム(Balloon Frame)とは、19世紀前半に北米で生まれた木造建築の構法です。それまでの重い角材と複雑な継手・仕口を必要とする伝統的なティンバーフレーム(大工継手)に代わり、規格化された細い製材(2×4インチなどの寸法材)を釘で組み合わせることで、低コストかつ短工期で建物を建てられるようにした革新的な手法です。
バルーンフレームの最大の特徴は、柱が1階から最上階まで通し柱として連続している点にあります。このため、柱の長さは建物全体の高さに及ぶことになります。壁・床・屋根のすべてを細材と釘で構成するシンプルな構造は、熟練大工でなくても施工できるため、西部開拓時代のアメリカにおける急速な人口拡大に対応した住宅供給を支えました。
一方で、通し柱の内部空間が上下階にわたって連続しているため、火災時に炎や煙が内部を素早く縦方向へ拡散するという欠点があります。この問題を改善するために後に登場したのがプラットフォームフレームであり、現代の北米木造住宅の主流はプラットフォームフレームへと移行しています。
バルーンフレームは建築史上の重要な転換点として位置づけられており、工業化・規格化による建築コストの民主化を象徴する構法として、建築学や都市史の分野で頻繁に取り上げられます。
使い方・例文
バルーンフレームは建築史の授業や木造住宅の歴史を解説する書籍で、近代的な量産住宅の先駆けとして紹介されることが多いです。
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