バルカローレとは?
ばるかろーれ
バルカローレとは、ゴンドラ漕ぎの揺れを模した6拍子系のリズムを特徴とする、舟歌風の楽曲形式です。
バルカローレ(barcarolle)はイタリア語の「バルカ(barca=船)」に由来し、ヴェネツィアのゴンドラ漕ぎ(ゴンドリエーレ)が歌った船歌を起源とする音楽形式です。フランス語では「バルカロール」とも表記されます。
最大の特徴は6拍子(または12拍子)の柔らかな揺れを感じさせるリズムです。伴奏は低音部が強拍、上声部が弱拍に分かれて「ドン・チャッチャ」のような波のようなパターンを刻み、船が水の上を静かに揺れる情景を音楽で描写します。テンポは穏やかで、旋律は歌うような(カンタービレ)性格が強いです。
器楽曲・声楽曲の両方に見られ、代表的な作品としては以下が挙げられます。
- ショパンの「舟歌 嬰へ長調 Op.60」(ピアノ独奏)
- オッフェンバックのオペラ「ホフマン物語」の「舟歌(美しき夜よ)」
- フォーレのピアノのための13曲のバルカロール
ロマン派時代に特に人気を博し、ピアノ作品・オペラ・歌曲など様々なジャンルで作られました。現代でも情景描写や抒情的な表現を目指す場面でバルカローレの様式が参照されます。その穏やかで夢見るような雰囲気から、演奏会でも愛奏される曲が多く残っています。
使い方・例文
ショパンの舟歌(バルカローレ)を聴くと、6拍子の揺れるリズムがゴンドラに乗って水面を滑る情景を思い起こさせます。
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