バットレスダムとは?
ばっとれすだむ
ダム壁面の水圧を複数の支柱(バットレス)で支える構造のダムで、コンクリートの使用量を抑えられるのが特徴です。
バットレスダム(Buttress Dam)とは、傾斜した水を受け止める面板(フェイス)を、等間隔に並べられた支柱(バットレス)で支える構造のダムです。重力式コンクリートダムとは異なり、内部をくり抜いたような構造を持つため、コンクリートの使用量を大幅に削減できる点が最大の特徴です。
バットレスダムは大きく以下の種類に分類されます。
- 平板式バットレスダム:面板が平らな板状のもの
- アーチ式バットレスダム:面板が小さなアーチを連ねた形状のもの(マルティプル・アーチダムとも呼ばれる)
- 大頭式バットレスダム:バットレスの頭部を大きく広げて面板の役割を兼ねるもの
バットレスダムの利点は、材料節約によるコスト低減のほか、基礎地盤への荷重が分散されるため、岩盤が必ずしも強固でない場所にも適用できる場合がある点です。一方で、複雑な型枠施工や精度の高い工事が必要なため、施工管理が難しいという面もあります。
世界的には20世紀前半に多く建設されましたが、施工の複雑さから現代では重力式やアーチ式のダムが主流になっています。日本では比較的少ないものの、土木工学・ダム工学の分類として重要な形式の一つです。
使い方・例文
ダムの断面図や土木の教科書でバットレスダムが登場するとき、特徴的な支柱(バットレス)がダム壁を等間隔で支える形として紹介されます。
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