バッソ・プロフォンドとは?
ばっそぷろふぉんど
バッソ・プロフォンドとは、男声の最も低い音域を持つ特別な低音バス歌手のことで、通常のバスよりさらに深く豊かな声質が特徴です。
バッソ・プロフォンド(Basso Profondo)は、イタリア語で「深いバス」を意味する声楽用語で、男声声部の中でも最低音域を担う歌声の種別です。通常の「バス(バリトン・バス)」よりもさらに低い音域を持ち、豊かで重厚な響きが特徴です。
音域の目安としては、一般的なバスがおよそE1(低いミ)を下限とするのに対し、バッソ・プロフォンドはC1やそれ以下まで発声できる場合があります。このような極端に低い音域は、訓練によって得られる部分もありますが、喉の構造や共鳴腔の大きさなど生まれ持った生理的条件にも大きく依存します。
バッソ・プロフォンドが活躍する主な場面は以下のとおりです。
- ロシア正教会の聖歌(特にボルドン声部)
- バッハやヘンデルのオラトリオにおける低音アリア
- ロシア・オペラ(ボリス・ゴドゥノフなど)の重厚な役柄
- バロック時代のオルガン通奏低音に対応する声楽パート
歴史的にロシアの聖歌伝統において特に珍重されてきた声種であり、現代でもロシア系の合唱団やオペラ歌手の中にバッソ・プロフォンドの使い手が多く見られます。その底鳴りするような低音は、他の声部では代替できない独自の音楽的効果をもたらします。
使い方・例文
バッソ・プロフォンドの歌手が舞台に立つと、その圧倒的な低音がホール全体を震わせるような感覚を観客に与えます。
この用語をシェア
最終更新: