バイノーラル録音とは?
ばいのーらるろくおん
バイノーラル録音とは、人間の両耳の位置にマイクを置いて収録することで、ヘッドホンで聴いたときに立体的な音場を再現する録音技術です。
バイノーラル録音とは、人体の頭部に見立てた専用ダミーヘッドや実際の人物の耳穴付近にマイクロフォンを設置し、左右の音声を独立して収録する技術です。
人間が音の方向や距離を知覚できるのは、左右の耳に届く音の到達時間差・音圧差・さらに耳介(耳たぶ)の形状による音の変化――いわゆる「頭部伝達関数(HRTF)」によるものです。バイノーラル録音はこれらの自然な手がかりをそのまま記録するため、ヘッドホンやイヤフォンで再生したとき、音が頭の外側に広がるような立体感を得ることができます。
主な特徴は次のとおりです。
- 専用ダミーヘッド(人工耳を備えた模型)を使う方式と、実際の人の耳穴に小型マイクを挿入するインイヤー方式がある
- ヘッドホン再生に最適化されており、スピーカー再生では効果が薄れる
- ASMR(脳内を刺激するような聴覚体験)コンテンツや音楽ライブの臨場感収録に広く活用されている
- バーチャルリアリティ(VR)の音響技術とも密接に関連し、空間オーディオの基礎となっている
通常のステレオ録音が「左右の広がり」を再現するのに対し、バイノーラル録音は「前後・上下」も含む360度の立体音場を体験させられる点が最大の強みです。音楽制作・映像コンテンツ・ゲーム・医療(聴覚リハビリ)など幅広い分野で注目を集めています。
使い方・例文
ヘッドホンを装着してバイノーラル録音の動画を視聴すると、耳元でささやかれたり、背後から足音が近づいてきたりするような臨場感を体験できます。
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