ハーバート・サイモンとは?
はーばーとさいもん
ハーバート・サイモンとは、アメリカの経済学者・認知科学者で、「限定合理性」の概念を提唱し、ノーベル経済学賞を受賞した学際的な研究者です。
ハーバート・サイモン(Herbert A. Simon、1916〜2001年)は、アメリカの経済学者・政治学者・認知科学者・情報科学者であり、20世紀を代表する学際的知性の一人です。カーネギーメロン大学で長年にわたり教授を務めました。
サイモンの最大の業績は「限定合理性(bounded rationality)」の概念を提唱したことです。古典的な経済学の「合理的経済人」モデルが人間は完全な情報と無限の計算能力を持つと仮定するのに対し、サイモンは現実の人間の意思決定が情報・時間・認知能力の制約のもとで「十分に良い(satisficing)」解を選択することを明らかにしました。この業績により1978年にノーベル経済学賞を受賞しています。
また人工知能研究の先駆者としても知られ、アレン・ニューウェルとともに「論理理論機械」や「一般問題解決器(GPS)」を開発し、コンピュータによる問題解決や情報処理モデルの研究を牽引しました。
さらに組織論・行政学においても重要な貢献を残し、主著『経営行動』は現代経営学の古典として広く読まれています。経済学・認知科学・AI・経営学にまたがるその業績は現在も多くの分野に影響を与え続けています。
使い方・例文
「ハーバート・サイモンの限定合理性の概念は、人間が完全に合理的な存在ではなく、情報の制約のもとで意思決定するという行動経済学の基礎となった」というように、経済学・認知科学・経営学の文脈で引用されます。
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