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ハッチョウトンボとは?

はっちょうとんぼ

ハッチョウトンボとは、日本最小のトンボで、成熟した雄が全身鮮やかな赤色になることで知られる湿地性の昆虫です。

ハッチョウトンボ(八丁蜻蛉、学名 Nannophya pygmaea)は、トンボ目トンボ科に属する日本最小のトンボです。体長はわずか約15〜20ミリメートルほどで、500円玉の直径より小さい大きさです。名前の由来は、愛知県岡崎市の八丁味噌で知られる「八帖(八丁)」周辺で多く見つかったことに由来するとされています。

雌雄で体色が大きく異なります。成熟した雄は全身が鮮やかな赤色になり、湿地の中でひときわ目立ちます。雌や未成熟の雄は黄褐色に黒い縞模様があり、地味な色合いです。

生息環境は日当たりのよい貧栄養な湿地・ミズゴケの湿原・泥炭地などで、水質が清澄で浅い水辺を好みます。こうした環境は農地開発・排水・外来植物の侵入などにより全国的に減少しており、現在ハッチョウトンボは多くの都道府県でレッドリストに掲載されている希少種です。

産卵は水面や湿った泥に行われ、幼虫(ヤゴ)は浅い水中で育ちます。成虫の観察適期は初夏から夏にかけてで、雄が草茎の先端にとまって縄張りを張る姿が観察できます。

使い方・例文

「湿地保全区域の木道から眺めると、真っ赤な小さなハッチョウトンボの雄が葉先にとまって縄張りを守っていた」のように、湿地観察や昆虫観察の現場でよく紹介される希少なトンボです。

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