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ハイポサイクロイドとは?

はいぽさいくろいど

ハイポサイクロイドとは、大きな円の内側を小さな円が転がるときに、その小円上の一点が描く曲線のことです。

ハイポサイクロイド(Hypocycloid)は、固定された大円の内側を、より小さな円が滑らずに転がるとき、その小円の周上(または内部)の固定点が描く軌跡として定義される平面曲線です。ギリシャ語で「下(内側)の」を意味する「hypo」と「円」を意味する「kyklos」を合わせた名称です。

大円の半径を R、小円の半径を r とすると、ハイポサイクロイドの媒介変数表示は次のように表されます。x = (R−r)cos(t) + r·cos((R−r)t/r)、y = (R−r)sin(t) − r·sin((R−r)t/r) となります。R/r の比率によって形状が大きく変化し、代表的な例として以下があります。

  • R/r = 2:直線(直径)
  • R/r = 3:三角形に似たデルトイド(アステロイドの一種)
  • R/r = 4:アステロイド(星型の曲線)
  • R/r が整数でない場合:花びら状の複雑な曲線

ハイポサイクロイドは純粋な数学的美しさを持つだけでなく、工学的にも応用されています。歯車機構の設計(ハイポサイクロイド歯形)やエンジンのピストン機構、またスピログラフという玩具が描く図形もこの一種です。カルダン円(Cardano circles)とも呼ばれる特殊なケースは機械設計の歴史においても重要な役割を果たしました。

数学教育においては、媒介変数表示や三角関数の応用として取り上げられることが多い題材です。

使い方・例文

子どもの玩具「スピログラフ」で歯付きリングの内側に小さなギアを転がして描くと、ハイポサイクロイドの一種が現れます。また、自動車エンジンの一部にも同様の幾何学原理が利用されています。

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