ニッチ分割とは?
にっちぶんかつ
ニッチ分割とは、競合する複数の種が資源や生息空間を分け合うことで共存を可能にする生態的メカニズムのことです。
ニッチ分割(niche partitioning)とは、同じ場所に生息する複数の種が、食物・生息空間・活動時間帯などの資源を互いに分け合うことによって競争を緩和し、共存を実現する生態学的な現象です。「ニッチ」とは生態的地位とも訳され、ある種が生態系の中で占める役割や資源利用の様式を意味します。
ニッチ分割は以下のような軸で生じることが知られています。
- 食物の分割:異なる大きさや種類の獲物をそれぞれが選択する
- 空間の分割:同じ木でも利用する高さや部位を異なる種で分ける
- 時間の分割:昼行性と夜行性のように活動時間帯を分ける
- 微生息地の分割:川の異なる深さや流速域を分担する
ガウゼの競争排除則によれば、同一のニッチを占める2種は長期的には共存できません。しかしニッチ分割が起きれば、それぞれが少しずつ異なる資源を使うことで多種共存が可能になります。ダーウィンフィンチ類のくちばしの形の違いや、サンゴ礁魚類の多様性などがその好例です。
ニッチ分割は生物多様性の維持機構として重要であり、生態系が安定して多種を保持できる理由の一つを説明します。
使い方・例文
ガラパゴス諸島のダーウィンフィンチは、くちばしの形を種ごとに異なる形状に進化させることで、異なる食物資源(種子・昆虫・サボテンなど)をそれぞれが専門的に利用し共存しています。
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