ナジーブ・マフフーズ(将軍)とは?
なじーぶまふふーずしょうぐん
ナジーブ・マフフーズ(将軍)とは、1952年のエジプト革命を主導し、同国初の大統領に就任したエジプト陸軍将軍です。
ムハンマド・ナジーブ(1901〜1984年)は、エジプトの軍人・政治家で、1952年の「自由将校団」によるクーデターの指導者として歴史に名を残しています。このクーデターはファールーク1世国王を退位させ、長年続いたエジプトにおけるイギリスの影響力排除と近代化を目指すものでした。
ナジーブは革命評議会の議長として実権を握り、1953年にエジプトが共和国を宣言すると初代大統領に就任しました。しかし、自由将校団の中では実際の権力がガマール・アブドゥル=ナーセル率いる若手将校グループに集中しており、ナジーブとナーセルの間で路線をめぐる激しい対立が生じました。ナジーブは議会制民主主義への回帰と政党政治の復活を主張しましたが、ナーセルは軍主導の強力な改革路線を推進しました。
この権力闘争に敗れたナジーブは1954年に大統領を解任され、その後長年にわたり軟禁状態に置かれました。公式の歴史叙述からもほぼ消去されていましたが、1981年にサーダート大統領暗殺後、ムバーラク政権のもとでその功績が再評価され始めました。
ナジーブの歴史的意義は、エジプト王政を打倒した革命の「顔」としての役割にあります。彼は軍主導の強権統治よりも民政移管を好んだという点で、後の指導者たちとは異なる政治的姿勢を示した人物でもありました。
使い方・例文
「エジプト革命(1952年)」や「自由将校団」について調べる際に、ナジーブ・マフフーズ(将軍)の名前が登場します。ノーベル賞作家のナギーブ・マフフーズとは別人であるため、区別する際に「(将軍)」と表記されることがあります。
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