ナジーブ・マフフーズとは?
なじーぶまふふーず
ナジーブ・マフフーズとは、エジプトの庶民生活と近代化の苦悩を描き続け、アラブ語作家として初めてノーベル文学賞を受賞した小説家です。
ナジーブ・マフフーズ(1911〜2006年)は、エジプト・カイロ出身の小説家で、アラブ文学を世界に知らしめた最重要の作家の一人です。カイロ大学で哲学を学んだ後、文化省の官僚として働きながら創作活動を続けるという生涯を歩みました。
最大の代表作は1950年代に発表された『カイロ三部作』(『バイン・アル=カスライン』『カスル・アッ=シャウク』『アッ=スッカリーヤ』)で、カイロの下町に暮らす一家三世代の物語を通じて、20世紀エジプト社会の変容を克明に描いています。この大河小説は「アラビア語のバルザック」とも評されます。
1950年代以降は実験的な作風に転じ、実存主義や象徴主義の影響を受けた作品も発表しました。代表的な短編集やアレゴリー小説(『みすぼらしいアレー』など)では、現代エジプトの宗教・政治・道徳問題に鋭く切り込んでいます。
1988年、アラブ語作家として史上初めてノーベル文学賞を受賞。国際的な知名度を一気に高める一方、1994年には宗教的に問題があると主張する過激派に襲撃され、重傷を負うという事件も経験しました。晩年まで執筆を続け、2006年にカイロで没しました。
使い方・例文
中東文学や現代アラブ文化を学ぶ際の必読書として、『カイロ三部作』が大学の講義テキストに選ばれることがあります。
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