トートとは?
とーと
トートとは、古代エジプト神話において知恵・文字・魔術・月を司り、死者の審判にも関わる重要な神です。
トート(Thoth)は古代エジプト神話における知識と智慧の神であり、ヒヒまたはトキ(朱鷺)の頭を持つ人間の姿で描かれることが多い神です。エジプト語では「ジェフティ」と呼ばれ、ギリシャ人がこれをトートと呼んだことで現在の名称が定着しました。
トートは多様な領域を司る神として知られています。
- 文字とヒエログリフの発明者とされる
- 知恵・科学・哲学・魔術の守護神
- 月の神として時間と暦の管理を担う
- 神々の書記として神話上の重要な記録を担当する
- 死者の審判において、心臓の重さを羽根(マアト)と比べる計量を記録する役割を持つ
トートはホルスとセトの神話的争いにおいて調停役を果たすなど、神々の紛争を仲裁する公正な存在としても描かれています。また魔術の書「トートの書」(架空の書物として後世に伝わる)はエジプトの魔術・神秘的知識の集大成とされ、伝説上の力を持つ書物として語り継がれてきました。
ギリシャ・ローマ時代には、ギリシャのヘルメス神と同一視され「ヘルメス・トリスメギストス(三度偉大なるヘルメス)」として融合し、錬金術や西洋神秘主義(ヘルメティシズム)の源流となりました。
使い方・例文
エジプト考古学の展示ではトキまたはヒヒの頭を持つ神として頻繁に登場し、ヒエログリフの解説資料や死者の書に関する文脈で言及されます。
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