トータルリターンスワップとは?
とーたるりたーんすわっぷ
参照資産の利息・配当・値上がり益を含む総合的なリターンを、一方が受け取り代わりに固定・変動金利を支払うデリバティブ取引です。
トータルリターンスワップ(Total Return Swap、TRS)とは、参照資産(株式・債券・ローンなど)から生じる利息・配当・キャピタルゲインを含むすべてのリターン(総合収益)を受け取る側(トータルリターン受取人)と、あらかじめ合意したLIBORベースの変動金利や固定金利を受け取る側(プロテクション売り手)との間で締結されるデリバティブ取引です。
トータルリターン受取人は参照資産を実際に保有せずに、その価格上昇益・利息収入などの経済的メリットをすべて享受できます。一方で参照資産の価値が下落した場合はその損失分も負担します。対して相手方は固定・変動金利を受け取りながら参照資産の価格リスクを肩代わりします。
主な活用場面として、ヘッジファンドが特定の資産クラスへのエクスポージャーを取る際、銀行が保有ローンポートフォリオのリスクをオフバランスで移転する際などがあります。また、プライムブローカレッジ業務でもよく利用されます。
信用リスクと市場リスクの双方を移転できる柔軟性が特徴であり、証券化・クレジットデリバティブ市場において重要な役割を担っています。
使い方・例文
ヘッジファンドが株式を直接購入せず、トータルリターンスワップを通じて特定の株価指数の値動きに連動した損益をプライムブローカーとやり取りします。
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