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トルエンとは?

とるえん

トルエンとは、ベンゼン環にメチル基が一つ結合した芳香族炭化水素で、工業・研究分野で広く使われる有機溶媒です。

トルエン(toluene、化学式 C₆H₅CH₃)は、ベンゼン水素原子一つをメチル基(-CH₃)で置換した構造を持つ芳香族炭化水素です。メチルベンゼンとも呼ばれ、無色透明で独特の芳香を持つ液体です。沸点は約110.6℃で、ベンゼン(80.1℃)より高く扱いやすい性質があります。

トルエンはコールタールや石油の精製・改質工程から得られるほか、触媒を用いたベンゼンのメチル化でも製造されます。代表的な用途は以下のとおりです。

  • 溶媒:塗料・インク・接着剤・ゴム系製品の溶媒として広く使用される。
  • 有機合成の原料:TNT(トリニトロトルエン)、安息香酸、フタル酸無水物など多数の化学品の出発原料。
  • ガソリン添加剤:オクタン価を高めるために混合される。
  • 医薬品・農薬合成:反応溶媒・抽出溶媒として利用。

トルエンはかつて有害性の高いベンゼンの代替溶媒として使われてきました。ただし、吸入による中枢神経への影響や慢性毒性の懸念があるため、労働安全衛生上の管理が必要です。近年は環境負荷低減の観点から、用途によっては水系溶媒やより安全な代替品への切り替えが進んでいます。

使い方・例文

塗料や接着剤の希釈にトルエンが使われることが多く、使用時は換気をしっかり確保することが安全管理の基本です。

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