トリトンとは?
とりとん
海王星(ネプチューン)の最大の衛星で、太陽系の衛星の中でも特異な逆行軌道を持つことで知られる天体です。
トリトン(Triton)は、太陽系第8惑星である海王星(ネプチューン)の最大の衛星です。1846年に海王星が発見されてからわずか17日後、イギリスの天文学者ウィリアム・ラッセルによって発見されました。名称はギリシャ神話の海神ポセイドン(ネプチューン)の息子トリトンに由来します。
トリトンの最大の特徴は、海王星の自転方向とは逆向きに公転する「逆行衛星」である点です。太陽系の大型衛星の中でこのような逆行軌道を持つのはトリトンだけであり、これは海王星が形成された後に外部から捕獲された天体(カイパーベルト天体の一つ)であることを示唆していると考えられています。
トリトンの主な特徴は以下の通りです。
- 直径は約2,700キロメートルで、太陽系の衛星の中でも比較的大きい部類に入る
- 表面温度は約マイナス235度と極めて低く、太陽系最寒クラスの天体の一つ
- 窒素の薄い大気と、窒素の氷や凍ったメタンで覆われた表面を持つ
- 窒素ガスを吹き出す活発な間欠泉(クライオボルカニズム)の存在が観測されている
1989年に探査機ボイジャー2号が接近観測を行い、トリトンの詳細な情報が初めて地球に送られました。逆行軌道のために潮汐力で軌道が縮小し続けており、数十億年後には海王星の潮汐力によって分解されると予測されています。
使い方・例文
宇宙・天体に関する解説書や、太陽系の衛星を紹介する科学番組で「海王星最大の衛星トリトン」として取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: