トリカブトとは?
とりかぶと
トリカブト(鳥兜)は、秋山に青紫色の兜形の花を咲かせるキンポウゲ科の多年草で、アコニチンを含む猛毒植物として知られています。
トリカブト(鳥兜)は、キンポウゲ科トリカブト属(アコニツム属)に分類される多年草の総称で、日本には多くの種が自生しています。名前は花の形が雅楽の装束で頭にかぶる「鳥兜」に似ていることに由来します。山地の林縁や渓流沿い、湿った草地などに広く分布します。
花期は8月から10月で、草丈は50センチメートルから1メートル以上になります。青紫色の大きな帽子(兜)のような形の花が特徴的で、花びらに見えるのは萼片です。日本には多くの固有種があり、ヤマトリカブト、ハクサントリカブト、ミヤマトリカブトなど地域により異なる種が分布します。
トリカブトが特に有名な理由は、その強い毒性にあります。
- 根・茎・葉・花のすべてに「アコニチン」という猛毒のアルカロイドが含まれる
- 皮膚からも吸収され、口から摂取すると致死的な中毒を引き起こす
- ニリンソウやゲンノショウコなど食用山菜と葉が混同されやすく、誤食事故が絶えない
- 一方で古くから漢方の「附子(ぶし)」「烏頭(うず)」として、処理・精製して鎮痛薬にも利用されてきた
山野草を採取する際には絶対に混同しないよう注意が必要です。美しい花とは裏腹に、日本最強クラスの毒草として広く知られています。
使い方・例文
秋の高山や山地の林縁で青紫の兜形の花を見かけたらトリカブトです。絶対に触れたり採取したりしてはいけません。
この用語をシェア
最終更新: